毎日車を使っていると、いつの間にか小さな凹みや擦り傷が増えていきますよね。車検が近づくと、「このくらいの傷で落ちたりしないかな」「直したほうが安心かな」と、少し気になってくる方も多いのではないでしょうか。実は、車検は見た目のきれいさをチェックする検査ではありません。ただし、傷の場所や状態によっては注意が必要なケースもあります。この記事では、車検で問題になりやすい傷の目安や、通りやすい傷の例、修理費用の相場、放置した場合のリスクまでを、できるだけ分かりやすくお伝えします。
【結論】軽い傷・小さな凹みだけで車検に落ちることは少ない

まず結論からお伝えすると、軽い擦り傷や小さな凹みがあるだけで、車検に落ちてしまうことはほとんどありません。車検で重視されるのは、見た目よりも「安全に走れる状態かどうか」です。
具体的には、「走る・曲がる・止まる」が問題なく行えるか、そして保安基準をきちんと満たしているかがチェックされます。そのため、外装に多少の傷があっても、危険性がなく、必要な部品が正常に機能していれば、車検に通るケースが多いのが実情です。
ただし、「全部大丈夫」と考えてしまうのは少し危険です。状態によっては、車検で指摘されやすい傷もあります。
【要注意】車検に通らない可能性が高い車の傷・凹みの基準

次のような状態は、車検前に一度確認しておきたいポイントです。
鋭利な突起や角がある
事故や接触によって、バンパーやフェンダーがめくれ、金属部分が尖ってしまっている場合は注意が必要です。
歩行者に触れたときに危険が及ぶ可能性があるため、突起物と判断されると車検に通らないことがあります。
ライト類(ヘッドライト・ウィンカー・ブレーキランプ)の損傷
ライト類は、安全に走るためにとても大切な部分です。
レンズの割れやヒビがあると水が入り、球切れや光量不足につながることがあります。また、黄ばみや曇りも、思っている以上に光が弱くなっていることがあります。
「ちゃんと点いているから大丈夫」と思っていても、基準を満たしていないと指摘されるケースもあるため注意したいところです。
フレーム(骨格)まで達する凹み・歪み
車のフレームは、人でいう骨のような重要な部分です。
ここにダメージがあると、走行の安定性に影響するため、基本的には車検に通りません。
見た目では分かりにくいこともあるので、大きな事故歴がある車は事前点検がおすすめです。
フロントガラスの傷・ヒビが視界を妨げる
運転席の目の前にある傷や、伸びているヒビは、特に厳しく見られます。
小さな飛び石でも、温度差や振動で広がることがあるため、「まだ小さいから」と放置せず、早めの対応が安心です。
ナンバープレートが判読できない
ナンバープレートの凹みや汚れ、文字が隠れてしまう装飾フレームも、整備不良と判断されることがあります。
意外と見落とされやすいポイントなので、事前に一度確認しておくと安心です。
車検に通る可能性が高い車の傷・凹みの例

次のような傷であれば、一般的には車検に影響しにくいとされています。
・手のひらサイズ程度の軽い凹み
塗装が剥がれておらず、突起になっていないもの。
・浅い擦り傷・線傷
見た目の問題にとどまるもの。
※ただし、塗装が剥がれて鉄板が見えている場合は、錆の原因になるため注意が必要です。
・機能に影響しないパーツの傷
ミラーカバー、ホイールキャップ、樹脂部分の白化など。
最終的な判断は検査員や車の状態によって変わるため、少しでも不安があれば事前に相談しておくのが確実です。
車検に通らない傷、凹み修理はどこに頼む?費用相場と依頼先

修理費用は、傷の場所・大きさ・深さ・ボディカラー(メタリック/パールなど)・車種によって変わります。
※以下はあくまで目安としてご覧ください。
費用相場
バンパー
・軽い擦り傷(10cm四方程度):2万〜10万円
・傷+凹み:4万〜10万円
・大きな変形で交換:6万〜15万円以上
ドア・フェンダー(金属パネル)
・浅い擦り傷(10cm四方程度):3万〜10万円
・凹みを伴う:8万〜18万円(範囲や形状で上振れ)
依頼先の特徴
・ディーラー
品質と安心感を重視したい方に向いていますが、費用は高めになりやすいです。
・板金塗装工場
専門性が高く、費用と仕上がりのバランスを取りやすい選択肢です。
・カー用品店など
手軽さが魅力ですが、対応できるのは軽い傷が中心になります。
車検は通っても放置が心配な3つのリスク
錆(サビ)と腐食
塗装が剥がれた部分から錆は少しずつ広がります。気づいたときには修理範囲が大きくなっていることもあります。
査定額・下取り価格の低下
小さな傷でも数が増えると、査定時の印象は下がりやすくなります。錆があると減額が大きくなることもあります。
放置するほど修理費が高くなる
早めなら簡単に直せた傷が、時間が経つことで状態が悪化して、高額修理になるケースも少なくありません。
迷ったときは、車検前に相談しておくと安心
車に小さな傷や凹みがあっても、すぐに車検に影響するとは限りません。ただし、突起やライト、ガラス、フレーム、ナンバープレートなどは、状態次第で指摘されることがあります。
また、車検に通る傷でも、放置することで錆や査定額低下につながる可能性があります。車検前のタイミングで、整備工場や板金塗装業者に一度相談しておくと、余計な不安を抱えずに車検にのぞむことができるのでおすすめです。
